08. わたしのうつ病履歴

いじめトラウマを生き抜く方法

過去のいじめで苦しんでいる(いじめ後遺症の)あなたへ。いじめ後遺症うつ病者本人が、自身の、いじめ体験・いじめトラウマ体験・うつ病闘病体験について語ります。いかにトラウマを生き抜くかを考えます。いじめ自助グループ、トラウマ無料スカイプ相談など。

08. わたしのうつ病履歴

わたしのうつ病との付き合いは長いです。

 

21歳の夏にはじめて精神科を受診し、抗うつ薬を服用されてから以来、現在に至るまで、実に、19年の通院歴・服用歴です。(しかし、わたしのうつ状態を診断した精神科医の所見では、うつ状態は中学3年のいじめのころから既にあったのではない、ということです。だとすると全体としてはうつ状態歴24 年というべきでしょうか)
その間、主に前半の7年間位までは、重篤のうつ状態が続き、大量の抗うつ薬を多種類にわたって飲み続けてきました。

 

8年目(27歳ころ)から、トラウマからの心理的回復とともに、うつ症状からはだいぶ解き放たれ、症状自体はだいぶ軽減しました。それでもうつ症状が軽減しはじめるのに受診から7年の歳月を必要としたのです。

 

そして8年目以降、少しずつ量を減らして10年目位で、重篤期の五分の一位まで薬の量を減らすことに成功しましたが、それ以降はそれ以上薬の量を減らすことができず、現在に至るまで(2011.8)同量・同種の向精神薬(抗うつ薬、抗不安薬)を飲み続けています。

 

もうここ9年ほど薬の量は変わっていませんが、その一つでも減らそうとすると体調が崩れてしまうので、結局この9年は薬を減らすことができませんでした。薬によっては減らすと、めまいやふらつきが出たり、あるいは悪夢をみたり、あるいは疲労感や倦怠感が強く出たりするのです。

 

現在は、うつ症状的には相当の回復に至りましたが、いまだ通院し薬を服用しなければならない状態なのです。精科医には、いまだにその量の抗うつ薬を服用しなければならないのだとすると、あなたはうつ病寛解(※)者ではなく、いまだうつ病者であると断ぜざる得ない、と言われています。

 

(※)寛解(緩解):病気の症状が、一時的あるいは継続的に軽減した状態。または見かけ上消滅した状態。

 

またわたしの場合、他にはあまり例のない症状(障害)が残ってしまいました。筋肉に負担をかけるような運動・作業をすると、すぐ息切れしてしまい、過呼吸のような状態になり、ふらふらになってダウンしてしまうのです。こういった症状は、通常のうつ病の症状としては見られないものですが、わたしの場合にはそのような障害がおまけでついてきてしまっているのです。精神科医からはよくわからないと言われ、現実問題としては、わたしにはスポーツや筋肉トレーニング、あるいは力仕事の労働をするという選択肢がない状態です。

 

これがわたしのうつ病の履歴です。

 

ここまでわたしのうつ病履歴を書いたのは、わたしのような「トラウマ性のうつ病」の回復には常識的な期間をはるかに超える大量の時間が必要になる場合があり、病院にかかって治療しているといっても、うつ病が医学的にもすべて解明されているわけでもなく、治そうとおもって思うように治せるものでもないのだ、という厳しい現実をお伝えしておきたかったからです。

 

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トピック⑦トラウマを生き抜く