02. いじめ加害の目的

いじめトラウマを生き抜く方法

過去のいじめで苦しんでいる(いじめ後遺症の)あなたへ。いじめ後遺症うつ病者本人が、自身の、いじめ体験・いじめトラウマ体験・うつ病闘病体験について語ります。いかにトラウマを生き抜くかを考えます。いじめ自助グループ、トラウマ無料スカイプ相談など。

02. いじめ加害の目的

では、そもそも幸せとは、どういうことをいうのでしょうか?

そして、不幸にする(なる)とは一体どういうことをいうのでしょうか?

 

幸せであるとは、根本的には、次のことを意味します。

 

幸せとはつまり、「自分は自分のままであってよい」という確信(※)をその人が持てている状態のことです。この「自分は自分のままであってよい」というのを「自己肯定」といいます。これは、自己肯定「感覚」でもあり自己肯定「判断」でもあります。つまり、「自分は自分のままであってよい」という感じを自分自身に対しもてること、あるいは、そういう判断を自分自身に対して下せること、その状態のことを、その人は幸せであるというのです。そしてこの感覚は主に幼少期に、両親に「無条件に」自分を受け入れてもらえ、愛してもらえることを通して、培われるのです。

 

(※)これは人としての根本確信・根本信念です。

 

ではその人を不幸にするとはどういうことでしょう?

 

それは、いじめる対象となる人の自己肯定感覚を破壊することです。この、人の自己肯定感覚を破壊する行為のことを「暴力」というのです。いじめる人は、文字通りの肉体的暴力(なぐる、ける)、言葉による暴力(悪口・罵倒)、人間関係の暴力(無視・仲間外れ)、というさまざまな暴力を手段にして、相手を不幸にするという目的を達成しようとするのです。自己肯定感覚が傷つけられると、人はもう自分らしくいられなくなり、もう以前のように無邪気に笑えなくなり、自分をダメな存在だと思うようになるのです、すなわちそれが、不幸になるということです。

 

幸せ(そう)な人(①自分らしく生きているひと②無邪気な人③優等生)は、みんなその根底に、自分に対する安定した自己肯定感覚をもっているようです。少なくともいじめ加害者にはそう見えるのです。すなわち幸せそうに。

 

一方、いじめ加害者は、すでに何らかの理由で、この安定した自己肯定感覚が傷ついてしまっている人です。そしてそういう人にとって幸せそうに見える人(安定した自己肯定感を持っている人)は、とてつもなく妬ましいのです。

 

まとめると、いじめ加害者に起きていることとは、いじめる対象となる人が、自分よりも幸せそうなのを見て嫉妬し、むかつき、そういう相手の存在を認めることができず、むしろその存在がゆるせなくて、暴力を通して、相手の自己肯定感覚を破壊し、つまり相手を自分よりも不幸の状態に引きずり下ろそうとする、ということです。

 

それがいじめ加害者の真実です。

 

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トピック⑤いじめの真実