では、「強い人=自立した人」の特徴とは何でしょうか。
① 現実をゆがめず、あるがままに見る(知る)ことができる。
② 正しいこと・善いことを実践することができる。
③ 真に自立して、自分を生きることができる。
①について
かけひき(利害関係)から解放されているので、現実をゆがめずあるがままに受け取ることができる。
(例)彼はいじめグループに左右されることがなく、本当のA君を知ることができる。A君と実際に接してみると、A君が不潔でもなんでもないことがわかった。
②について
かけひき(利害関係)から解放されているので、自分の正しいと思ったこと、善いと思ったことをそのまま実行に移すことができる。
(例)彼は、いじめは悪いことだと知っていたし、A君がかわいそうなので、A君のことを無視することはなかった。結果として、A君とは親友になることができた。
③について
かけひき(利害関係)から解放されているので、自分で判断して、自分の善いと思ったことを行動に移すことができる。自信があって、自分自身に安心している。
(例)彼はいじめグループに従属することなく、クラスの中で自分の思ったように存在することができた。彼は、自信があって、自分自身を自由に表現することができた。
では、さしあたりたいていは、わたし達はどうあるのでしょうか。わたし達はたいてい「弱い人=依存的な人」としてあるのではないでしょうか。そしてそんなわたし達を自立したあり方へと引き上げ、強い人たらしめるのが苦悩なのです。
では、何故苦悩は人を強くするのでしょうか?