ここに当時のわたしの心境がよくあらわれていると思いますが、その中で注目すべき点について書いてみたいと思います。
大学入学前のわたしに猛威をふるったのは不安でした。何に対する不安か、人間関係に関する不安です。高校時代のような人間不信や劣等感はありませんでしたが、最後のもの、つまり恐怖心というものはまだわたしの中で癒しがたく残っていました。具体的には、友達ができるだろうか、という不安でした。高校時代も予備校時代も友達を得ましたが、それは運がよくてできたことなのです。決してわたしの力で友達を作ったのではないのです。特に予備校前期で友達ができずつらい思いをしたので、大学に入ってから友達ができるかどうか不安でした。
そして、もうひとつ注目すべきなのは、後半部に出てくることですが、体調に変調をきたしてきているということです。その当時まだそれがなぜかわかりませんでした。風邪をひいたのではないかなとか、たるんでいるのかなとか思いました。しかしそんなことではありませんでした。既に病気だったのです。「うつ状態」が僕の体調を狂わせ始めたのでした。そしてそれは、大学2年の5月で爆発したのでした。